後悔のない住み替えのために
シニア住宅の見分け方、知ってますか?
今はまだ元気だけどそろそろ考えなくては…という方も多い「住み替え」。
しかし選択肢も多岐にわたりどう選んでいいのかわからない方も多いはず。
ここではシニア住宅の分類、選ぶ時の基準などをお伝えします。
我が国はこれまでにない超高齢社会を迎えています。
団塊の世代が六五歳以上となった現在、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムにより、要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしく暮らせる仕組み作りを目指しています。
◆ 進む高齢者住宅の整備
介護が必要な状態になると、住み慣れた自宅を離れざるを得ない状況になりますが、多くの人は、身近な人と住み慣れた地域で生活したいと考えます。
ここ数年、社会から孤立せず、安心して生活できる地域社会を目指して、従来の特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの施設の他に、サービス付き高齢者住宅(サ高住)などの高齢者住宅の整備が急速に進みました。しかし、多くの人にとってその区別がつかない状態です。
◆ 住宅の見分け方
では、どんな視点で高齢者住宅の特徴を見分けられるのでしょうか?まず最初に、施設か住宅かという視点で分類します。
高齢者を入居させ、食事、入浴などの日常生活の支援、健康管理の提供を目的とする施設を有料老人ホームといいます。一方、高齢者が入居するための建築・設備要件を満たし、安否確認、生活相談サービスを提供する集合住宅をサ高住といいます。つまり、サ高住は食事や入浴などの日常生活の支援は必須ではないため住宅扱いなのです。 次に、有料老人ホームの種別を大きく分けると介護付きと住宅型に分かれます。外観や部屋の広さが同じでも、介護保険サービスを受けるための仕組みが違います。
介護付きは、介護サービスの提供が包括的に受けられるのに対し、住宅型は入居者が外部の介護サービス事業者と契約して在宅介護サービスの提供を受けます。
◆専門家の力を借りることも選択肢に
このように提供されるサービスが異なるさまざまな住宅の中で、自身がどんなサービスを受けたいかを考えることが必要です。料金が安くても望んだサービスを受けられなければ意味がありません。終の棲家として医療体制や、プライバシーが守られるか、どんな職員が働いているかなど、自分の目で確認し、納得のいく住まい選びを心掛けることが大切です。
しかし、たくさんある住宅の中から実際に自身で選ぶことはとても大変なことです。住宅選びをサポートしてくれる専門会社も複数存在します。そうした専門家の意見も取り入れながら効率よく住宅選びをしてみてはいかがでしょうか。